ニューヨーク金先物市場が過去最高値を更新したことを受けて、国内の金価格も上昇した。田中貴金属工業によると、2011年7月15日の金価格(現物)は前日比17円高の1グラム4265円と約1か月ぶりの高値を付けた。外国為替が円高ドル安に進んでいるため、円建て取引での上昇は小幅にとどまっている。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)では14日、前日夕に米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスが米国債の格付けを引き下げる方向で見直すと発表したことで、実物資産である金にリスク回避を目的とした投資マネーが流れ込んだ。金先物は取引の中心である8月物が一時1オンス1594.9ドルまで上昇した。