「週刊新潮」(2011年7月13日発売)で知事公舎に女性を宿泊させたと報じられた群馬県の大沢正明知事。知事公舎を「ラブホテル代わりにしていたのでは」と記事で指摘されたが、妻と別の女性を宿泊させたことは認めたものの、男女関係は否定した。
問題の公舎は、入居前に塀を高くし、浴室をユニットバスにするなど税金を使って改修したにもかかわらず、週に1、2回しか使っていないという。そんな場所で起きた今回のお泊まり騒動、知事は「今後は誤解がないようにしたい」と謝罪した。
辞職の考えはなし
週刊新潮の記事によると、7月3日の知事選で再選した大沢知事は8日、県庁での初登庁式後に50代女性とともに公舎へ入り、翌朝まで過ごした。女性は大沢知事と十数年来の愛人で、2010年だけで30回、11年はすでに13回は泊めたと指摘している。
報道を受け、大沢知事は7月13日の緊急会見で、「県民の皆様の信頼を傷つけることになったことに対しまして、深くお詫びを申し上げます」「今後は慎まないといけない」などと謝罪した。
大沢知事の言い分によると、女性は愛人ではなく、知事が顧問を務める社会福祉法人の職員。月に1回は、公舎に事業報告をしにきており、7月8日は打ち合わせ中に2人とも酒を飲んで寝てしまった。そして車の運転ができないことを理由に翌朝まで宿泊させた。
宿泊させたのはその1回だけで、40回以上の指摘については「意味が分からない」といっている。群馬県公舎管理規則では、第三者の宿泊についての規定はないものの、公舎は「公務の円滑な運営を図るため」にあると定義してある。女性を宿泊させたことへの責任については「自分を戒め、県発展のため努力することが私の使命」と辞職の考えはないようだ。