「まともに全部見ると1時間半はかかる」
日本路線参入が相次いでいる格安航空会社(LCC)への参入にも意欲的だ。これまでは、地上業務を航空会社が行っていたが、需要が急増した時に対応できず、便の受け入れができない「取りこぼし」が出ていた。このことから、10年12月に空港ビルのグループ会社が地上業務に参入。安定して便を受け入れる体制を整えた。この結果、11年5月から韓国のイースター航空、7月からはジン・エアーが定期便を就航させている。
ターミナルビルを運営する北海道空港の鳥越靖司・常務取締役は、7月12日の記者発表会で、
「全部見ると少なくとも1時間半はかかる。1日で全て見ることは大変なので、リピーターも多いのではないか」
と期待を寄せていた。年に約1700万人いる空港利用客以外に、周辺地域からも「かなり堅く見積もっても年間90万人」(鳥越常務)の集客を見込んでおり、12年度の売上高は、前年度比2割増の320億円を目指す。