「避難所住民にとって問題ではないか」
さらに、政府の原子力災害現地対策本部長を務める田嶋要経済産業政務官も、2011年7月11日午後、ツイッターで
「FMラジオでテレビ音声聴こえなくなるのは、視覚障害者はもちろんのこと、広く避難所住民にとって問題ではないか。総務大臣にそう申し伝えました」
と、避難所で暮らす被災者への影響を懸念している。岩手・宮城・福島の3県については、アナログ放送が12年3月まで継続される見通しだが、この3県以外にある避難所への影響について言及しているものとみられる。
もっとも、ラジオとデジタルテレビを受信できる「ワンセグテレビ」も、すでに07年頃から市販されてはいる。ただし、価格が数万円するものがほとんどで、高くても数千円で買えるラジオとは、「お手軽感」で相当な隔たりがあるのは間違いない。