東日本大震災から4か月。岩手県内の仮設住宅の建設は順調に進んでいて、7月下旬には予定の全戸が完成する。一方、がれきの処理は難航していて、撤去が終わったのは4割にとどまっている。
岩手県災害対策本部によると、7月4日の時点で、まだ6414人が避難所で生活、1737人が在宅避難を続けている。11日までに、仮設住宅の必要戸数の約85%に当たる1万1653戸が完成する。既に約7200戸は入居済み(1日現在)で、順調に仮設への転居が進んでいるという。
国と県の義援金は、28市町村で計103億3950万円(2万3039件)が支給された(1日現在)。1次配分額の約70%が支給された計算だ。
処理が必要な、がれきの総量は583万トンと推計されている。仮置き場に必要な300ヘクタールのうち6月27日現在で223ヘクタール(約75%)を確保し、約4割を撤去したところだ。
災害対策本部の6月9日現在のまとめでは、岩手県内の死者は4580人、行方不明者は2247人。