「暑くなるから揚げ物したくない」 スーパーやコンビニ「節電惣菜」が人気

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   節電が本格的に始まって、スーパーやコンビニなどでお惣菜食品の売れ行きが好調だ。

   室温が上がる自宅での揚げ物などを敬遠する主婦、職場のサマータイム導入で早めに帰宅するサラリーマンといった消費者の需要を取り込むため、各社は品揃えや販促に力を入れている。

「夕市」「4時からデリカ」「サマータイムセール」

   イオンでは2011年7月1日から、家庭での調理による室温上昇を抑えたい客やサマータイム導入で早めに帰宅する客を狙い、夕方の16時からできたての惣菜を提供する「4時からデリカ」を、グループのスーパー約1200店舗で実施している。

   通常できたての惣菜が店頭に並ぶのは夕方ピークの16時30分~17時だが、これをサマータイムにあわせて16時に早め、多い日で通常の2~3倍の量を用意する。広報担当者によると、餃子やコロッケなど、調理に熱を使う揚げ物・焼き物を中心に売れ行きが好調で、「節電への高い意識のあらわれではないか」と話す。

   イトーヨーカドーでは6月29日から、開店から正午までを「朝市」、16~19時を「夕市」としたタイムセールを、食料品を扱う全国約160の店舗で実施している。夕市では簡単にできる夕食メニューやできたての惣菜を提供していくという。

   ダイエーも「電力供給ピーク時間帯や日中の暑い時間帯のお買い物を避けるといった傾向が見込まれる」として、同様に朝夕で1時間ずつ「サマータイムセール」を関東の74店舗で6月23日から実施。日替わり、数量限定で惣菜や弁当を安売りしている。

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