昼間の一杯酔い早く回る やっぱり本当なのか

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   暑くなってきて、昼間からクーッと1杯引っかけたくなるが、お酒は夜飲むよりも昼に飲んだほうが酔いやすいというのは本当だろうか。

   仕事帰りに居酒屋などに立ち寄るよりも、「家飲み」のほうが酔いやすいともいわれるが…

人は脳で「酔っている」

昼間の飲酒は「酔いやすい」ようだ(写真はイメージ)
昼間の飲酒は「酔いやすい」ようだ(写真はイメージ)

   「適正飲酒」の普及・啓発と未成年者の飲酒防止に取り組む、アルコール健康医学協会は「個人差はありますが、たしかに昼間のほうが酔いやすい傾向にあるようです」と話す。

   口から体内に入ったアルコールは、胃で約20%、小腸で約80%が吸収されて血液に入り、全身に行き渡る。

   「お酒を飲んで酔うのは、アルコールが脳の神経細胞に作用して麻痺させるため。昼間のほうが夜間よりも身体が活発に活動していますから、アルコールのめぐりが早いことが考えられます」。このほか、アルコールを分解する肝臓も、昼より夜のほうが活発に働くそうだ。

   また、ふだん外食時には酔いが顔に出ないのに、家ではさほど飲んでいなくても顔や手のひら、首筋までが真っ赤になってしまうという人もいる。気が置けない人と飲む席では酔いが早くまわる気がすることも。

   半面、「話が弾んだときの飲み会では酔わない」とか、職場では「きのうは接待だったから、酔えなかった」といった話もよく聞く。上司や先輩と飲みに行くと酔えないという声も少なくない。

   「酔いは脳でコントロールしています。たとえば、飲んでいる席で緊張していると酔えず、会が終わったとたんに酔いがまわってくるという話がありますが、それは脳が酔いを抑えようとしているのです」(同協会)。

   ただし、アルコールの血中濃度が高まるほど、脳が麻痺していく部分が増えていくので、泥酔状態になるほど脳はコントロールを失うことになる。

顔が赤くなるのは「アセトアルデヒドの分解能力が低い」

   ところで、お酒を飲んで顔などが赤くなっても、そこからますます飲む人がいたり、酔いつぶれてしまったり、飲んでも赤くならない人がいたりと、顔への出方はまちまちだ。

   アルコール健康医学協会によると、「顔が赤くなるのはアルコールではなく、アルコールが分解されてできるアセドアルデヒドによって起こるもので、顔が赤くなる人はその分解能力が低い人のようです」と説明する。

   ちなみに酔いが醒める目安として、体重60キロの人がビール中瓶1本(純アルコール20グラム)を30分以内に飲んだ場合、アルコールが体内から消失するには約3~4時間かかるそうで、とくに昼酒の場合は注意が必要だ。

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