小名浜漁港のカツオ水揚げゼロ 「買い手が付かない」漁師の悲痛

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「赤字覚悟でも揚げたい」

   7月はカツオの群れが福島県に接近するため、これまでなら小名浜漁港が水揚げの場所になっていた。しかし、「福島県産」の表示では買い手が付かないため、漁船は千葉県や宮城県の漁港に向かってしまうのだという。

   原発事故以降、漁船が小名浜漁港に水揚げすることは全くなくなった。いわき海星高の海洋練習船「福島丸」が7月1日、ハワイ沖での実習を終えマグロなど約九トンを水揚げしたことが明るい話題として報じられたが、いつ小名浜漁港に賑わいが戻るかの目処は全く立っていない。地元の漁師達も危機感を募らせていて、少しずつでも漁港を機能させていかなければいけないとし、

「揚げた魚に値が付くならば、赤字覚悟でも揚げたい」

と申し出ているのだという。

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