内閣府が2011年7月8日に発表した6月の景気ウオッチャー調査によると、街角景気の実感を示す現状判断指数(DI)は、前月に比べて13.8ポイント上昇して49.6となった。3か月連続の上昇。基調判断は「東日本大震災の影響による厳しさが残るものの、持ち直しの動きがある」とした。
震災後に冷え込んでいた消費マインドが徐々に回復。購買意欲が戻りつつあることに加えて、猛暑や節電に伴う省エネ、クールビズ関連の商材の売れ行きが好調なことから、家庭動向関連DIが上昇した。
企業動向関連DIは、原材料価格の高騰はあるものの、部材の供給不足が解消されるなど生産活動が回復したことで上昇した。雇用関連DIも製造業などで求人が増加したことから、上昇した。
また、6月の先行き判断DIは前月比4.1ポイント上昇の49.0。こちらも3か月連続で上昇した。