九州電力の玄海原発2、3号機の運転再開問題を抱えた佐賀県の古川康知事のツイッターアカウント(@furukawayasushi)が突然削除された。
福島原発事故以後、古川知事のツイッターには玄海原発の運転再開に反対する声が殺到しており、今回のアカウント削除に対し、一部では「逃げたのではないか」との声も上がっている。
反原発派けなす発言を「お気に入り」に
古川知事は2、3号機の再稼働を容認する姿勢を示し、7月中旬にも最終的な判断をするとしていた。それが7月6日、政府が全国の原発でストレステスト(耐性試験)を実施するとしたため、判断を大幅に先送りすると表明した。
アカウントが削除されたのはこの日の深夜だ。九電社員が関連会社の社員らに対し、住民説明番組へ再稼働賛成の「やらせメール」を出すよう指示していた問題が発覚した日でもあり、「これでも原発再稼働するのか」と、知事へ再稼働しないことを求める声が強まっていた。
さらに一部ユーザーからは、古川知事がほかの複数ユーザーの
「地震ごときを理由に原子力を否定するなんて、いったいどれだけ軟弱なんだ。そんな女々しい奴は豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえ」
といった反原発派を過激に否定する発言や、
「あなたのご英断に敬意を表します。これで九州経済のみならず日本経済が救われます。これから反原発派からのいやがらせなどが増えると思いますが、がんばってください」
という古川知事への激励メッセージをツイッターの「お気に入り」に登録していたことが指摘され、非難が寄せられていた。