口の中を「リセット」するウーロン茶の効用
「カレーに最適な飲み物」を探るため、カレー総合研究所ではさらに実食調査を実施。意識調査1位の「水」と2位の「ウーロン茶」とを、20~40代の男女84人に、カレーと飲み物を規定量ずつ食べながら飲むことをくり返し、どちらがカレーに合うか検証した。
その結果、「カレーの脂っぽさが消え、ウーロン茶自体もおいしく感じた」(20代男性)や、「ウーロン茶は、カレーの後味を消してくれてサッパリする」(20代女性)、「カレーをよりおいしく感じさせるのはウーロン茶だった。口に残る辛さをリセットし、さらに次のひと口を食べさせる効果が感じられた」(30代男性)といった声があがり、カレーに合う飲み物として60%の人が「ウーロン茶」を選び、40%が「水」を選んだ。
カレー総合研究所の井上岳久所長は、日本のカレーに合う飲み物の条件として、「口の中をサッパリさせる働きがあること」と「日本人が飲みなれていて、親しまれていること」の2つを指摘。「長年、カレーにはウーロン茶が合うと思ってきましたが、それが今回の実食調査で証明されました」と話す。