血液型による差別や偏見「ブラッドタイプ・ハラスメント」
いわゆる「血液型性格分類」では、A型は「真面目」「几帳面」で、O型は「おおらか」、AB型は「二面性がある」といった風に語られる一方で、B型は「マイペース」「自分勝手」などとされることがよくある。ネット上で、B型の性格について書かれているものをみても「天才肌」「考え方が柔軟」などと言われる半面、
「客観的に物事を考えずに自分の主観で行動する」
「自己中心的でわがまま」「協調性がなくルールを守らない」
とネガティブな面が強調されることが少なくない。
もっとも、血液型と性格との関係性は科学的な根拠はないとされる。世界的に見てもこうした性格分類法は日本や韓国などアジアの一部地域でしか行われていない。
血液型による偏見や差別は「ブラッドタイプ・ハラスメント」と呼ばれ、04年には放送倫理・番組向上機構(BPO)が血液型と性格を関連づける番組について、テレビ各局に自粛を要望。07年には福岡の自動車運転免許試験場の講習で「O型は交通事故率が高い」と話した講師が厳重注意を受けている。
ちなみに、松本前復興相の後任に決まった平野達男内閣府副大臣も血液型はB型。ネットでは「B型の名誉がかかっているな」といった反応が寄せられていた。