「準国産機」ボーイング787日本初飛来 燃費と航続距離向上した次世代型

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米東海岸路線や欧州路線の直行便も可能

   燃費が向上し、航続距離も伸びている。ボーイング777型機といった大型機でないと運航できなかった米東海岸路線や欧州路線の直行便にも投入可能だ。航空各社が期待を寄せているのがこの点で、需要がそう大きくない長距離路線などの掘り起こしに知恵を絞っている。

   居住性も向上している。これまでは手で開け閉めしていた日よけが「電子カーテン」になるほか、機体が「軽く、強く」なったことから、窓の面積が1.2倍に大きくなった。さらに、従来の機種と比べて気圧や湿度を高くできるため、乗客の耳やのどが痛くなる可能性も低くなる。

   ANAは11年8~9月に1号機の引き渡しを受け、9~10月に、まずは国内線への投入を目指す。日本航空(JAL)も、ANAから2~3か月遅れの10~12月に1号機を受領。12年4月には、新設する成田-ボストン線に投入する。

   今回のフライトで羽田空港への着陸の操作を行った石井正之機長(56)は、

「着陸の時は、やることはいつもと一緒なので、結構冷静だった。だが、その後にこみ上げてくる感動があった」

と、感慨深げだった。

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