日本経済に悲観して「売る」
桜ゴルフの佐川社長は「法人先が積極的に売りに出すケースが多い」とし、中小企業などが震災後の資金繰りのため、売却を急ぐケースが少なくないようだ。
また、個人でも高齢者や、相続時に会員権の名義書き換えを行っていなかった人が売るケースが増えている。消費や行楽などの自粛ムードが強まったこともあるが、高齢者が手放すケースでは「日本経済の先行きを悲観して売るケースが増えています」(佐川社長)と話す。
一方、値下がりで個人でも名門ゴルフ場の会員権を買いやすくなっている。「いまや500万円超の名門コースは全体の5%しかありません。ほとんどが名義書き換え料を入れても1000万円で買えますし、実際に買っている人もいます。ただ、名門といえども質の高い、いいものを買う傾向にあります」と、佐川社長は2極化傾向を指摘する。