2011年7月に入って節電が本格化するなかで、ユニークな取り組みも出てきているようだ。
千葉大学理学部の夏目雄平教授が、「節電」のためにスカート姿で教壇に立ち始めたと読売新聞が報じている。
趣味のカミングアウト?
夏目教授が7月1日から始めた「スカート姿」は、上はいつも通りのYシャツ、下はロングのスカートというもの。素足を見せないための配慮か、さらに丈の長い薄手のスカートを内側にはいている。
「スカート」といわれて想像しやすいひざ丈のものではなく、足全体を隠す袴に近いものであったことから、ネットでは「意外とかっこいいな」「民族衣装みたいで、そんなに変じゃないな」といった好意的な意見が多い。読売の記事でも、講義を受けた男子学生の「自分もスカートはいてみようかな」という声を紹介している。
しかし、なぜスカートなのか。疑問を持ったネットユーザーたちはその節電効果について「素材が大事」「この丈では意味がない」などと議論を交わし、代替案として袴(はかま)やゆかたなどを提案。その一方で、一部ユーザーからは、「単に女装趣味をカミングアウトしただけでは」「『節電のため』といえば何着ても許されるな」と、いった声も上がっているが、今回の記事によると、夏目教授は「施設や団体が形式的に取り組むだけでは地域全体での節電は難しい。個人から節電活動をして広がるきっかけにしたい」と訴えたという。