エアコンの「省エネ」温度 なぜ「28度」なのか

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効率よくエアコンを運転するのに最適

   とはいえ、仕事をしていると、「28度」は快適とは言いがたい。クール・ビズが定着しつつあった2008年には猛暑で、ノーネクタイ・ノージャケットでも「業務効率が落ちる」といって企業から不満も漏れた。

   もちろん、経済産業省も環境省も何がなんでも「28度にしなさい」とは言っていない。設定温度を28度にすれば、ある程度の節電が見込めるというのだ。

   家庭の電気製品では、エアコンが占める消費電力は25.2%にもなる(資源エネルギー庁「電力供給の概要」)のだから、その節電効果は大きい。

   ダイキン工業の香川さんは、「エアコンの運転効率を考えると、25~26度で運転するよりも28度のほうが効率はいいです。当社の省エネタイプのエアコンも、自動運転に設定すると、温度28度、湿度50%で緩やかな気流が流れるように設定されています」という。

   エアコンの使い方ひとつで節電効果が高まることは間違いないようだ。

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