節電15%達成で景品あたるキャンペーン
エネ庁では、戸建てか集合住宅かは区別せず、「家庭」の節電対策と効果をまとめている。研究所試算で取り上げられた以外の項目をみると、冷蔵庫対策(「設定を強から中へ」など)で2%減、待機電力削減(主電源を切るなど)で2%減といった具合だ。先の3対策と組み合わせれば15%減にはなんとか届きそうだ。
ちなみに「無理のない範囲で」エアコンを消し、扇風機を使った場合は50%もの削減効果があるそうだ。
ところで、「節電は、最大電力需要の時間帯だけ行えば良い。1日中節電する必要はない」という議論をよく見かける。電力需要が最大となる14時前から15時あたりまでだけ節電すれば良いのだろうか。
同庁の省エネルギー対策課は、「1日を通じた節電を心がけつつ、特に9時から20時の節電を」と呼びかけている。最大需要が「14時ごろ」なら、節電を呼びかける時間帯が長すぎないだろうか。
同課によると、電力需要が最大となるのは確かに14時ごろだが、前後の時間帯も最大値に極めて近い高い値を示す。11時から16時ごろまでは、ほぼ「最大値」付近で横ばいともいえる状態だ。
16時以降は、全体の需要は減るものの、家庭では19~20時ごろのピークに向けて逆に増えていく。20時ごろまでの家庭での節電がなければ、全体の需要が16時以降も下がっていかない事態にもなりかねないというわけだ。
経済産業省は7月1日、家庭の節電に関するインターネットサイト「節電.go.jp」の本格運用を始めた。サイトに登録し、15%減の節電を達成した人には、協賛企業が無償提供する液晶テレビなどが抽選であたるキャンペーンも実施している。