「呪い代行は根本的な解決にはならない」
どの程度効果があるかは不明なものの、「2か月弱かかりましたが、長年の恨みを抱いていた上司が突然体調を崩し急性白血病 と診断されました。その後、入院が長引き奥様まで看病疲れで入院、今も夫婦で入院をしています」といった「依頼者の感想」を掲載するサイトもあった。
ただ一方で、ある呪術業界関係者は、
「サイト立ち上げて依頼のメールフォームを作ればいいだけですから、呪いの知識なんかなくて何にもできない人でもできますし、最悪、依頼を受けても実際には呪いを行っていないかも知れません。でも、呪いというのは形がある訳じゃないですし、依頼者が信用できる人ならば正直、代行するのは誰でもいいのです」
と話す。呪いを代行してもらうというのは、自分の中にある怒りや妬みといった負の感情を代行者に預けるということでもあり、それだけで少なくとも自分の中には変化があるという。ただ
「相手を不幸にする呪いをしてそれが上手く作用したとしても、変化が起きるのはあくまで現実の世界。呪われるほど憎まれていた人がストレスで脳溢血になるということもあるかも知れませんが、現実的な範囲での変化になります。また、呪いの世界では相手を呪うと3倍になって自分の方に返ってくる『3倍返し』という言葉もあります。そもそも誰かを呪いたいと思ったとしても、自分の中にそうした負の感情を起こす種がある限りは根本的な解決にはなりませんよね」
ちなみに、こうした呪い代行サービスに違法性があるかどうかについては「呪い殺すこと自体は日本の刑法に問われないとされていますが、呪い殺そうとしていることを相手に伝えれば脅迫罪などになる可能性があります。今のところ呪い代行で摘発されたというケースは聞いたことがありません」ということだった。