「ふだん、つい社長って呼んでしまいます」
2003年に「社長」の呼称をなくして「CEO」に統一した光学ガラスメーカーのHOYA。同社はそのきっかけを、こう説明する。
「当社は03年に委員会設置会社に移行して、社外取締役を多く招き、取締役と執行役との権限や責任の明確化を図りました。その際に、呼称も社長から代表執行役CEOとすることでわかりやすくしました」
また、同社は北米や欧州、アジア・オセアニアに100社を超える海外子会社を有し、全世界に3万8000人の社員を抱えるが、そのうちの9割弱を外国人が占めるグローバル企業だ。そのため、「グループ会社を運営するうえでも、CEOのほうが通じやすい」という事情もある。
それでも、「ふだんメールではCEOを使いますが、つい社長って呼んでしまいます」と話している。