10人組男性アイドルグループ「Hey!Say!JUMP」のメンバー(16)が未成年にもかかわらず喫煙していたことが分かり、無期限活動停止になった。規制が厳しくなっても、未成年者喫煙は減っていないのか。
タバコをくゆらせながら、カメラ目線で不敵な笑みを浮かべて…。
女性誌に喫煙写真載り、無期限活動停止に
「週刊女性」2011年6月28日発売号には、Hey!Say!JUMP最年少メンバーのこんな写真が大きく載っている。記事によると、メンバーが15歳だった10年5月に撮影された。
さらに、ダメ押しのように、まだ14歳という10年1月に撮られた写真も紹介された。こちらは、吸っているところではないものの、タバコを指にはさみ、恍惚とした表情が写っている。芸能プロ関係者の話として、このメンバーは、昔からトイレや外などで堂々と吸っていたともいうのだ。
その内容が伝わると、所属するジャニーズ事務所は発売前日の27日、このメンバーを無期限活動停止処分にすると発表した。事務所の調査に対し、本人が興味本位で過去に数回タバコを吸ったことがあると認めたという。これについて、事務所では、「いかに興味本位であったとはいえ、未成年者の喫煙が法律で禁止されていることは常識であり、許されない行為」とコメントしている。
社会で禁煙の動きが進んでいるが、未成年者の喫煙はまだ減っていないのか。
厚労省の生活習慣病対策室によると、統計を取り始めた1996年から4年ごとの調査のたびに未成年者喫煙は減少している。これは、学校で禁煙教育が行われるようになったことと、自販機の成人識別カード「タスポ」が08年に全国で導入されたことが大きいという。