23時からのテレホーダイタイムに盛り上がる
井上さんによると、当時の2ちゃんねるは20~30代の編集者や研究者らシャレの好きな人が多く、架空の事件をでっち上げるなど、ネタをネタとして楽しむ気風があった。また、当時はダイヤルアップ回線で、夜中23時からのテレホーダイタイムにネットに接続する人も多く、怖い話が非常に盛り上がったのだという。
「当時から何か書き込まれると『鮫島は日本のタブーに触れる。関西人なら分かるよな』などと警告されていました。事件の現地とされる場所から実況書き込みをする人もいて、途中で書き込みが途絶えると『警察に通報した方がいいんじゃないのか』『いや、関係者に公安がいるからそれはやばい』と夜中にワクワクしたものです。騙された人も結構いたんじゃないかと思います。私も最初はライターとして現地に行って取材しなきゃいけないんじゃないかと使命感を感じましたから(笑)。なぜ今さら映画化なのか、という感じもしますが、懐かしくて心が温まりますね」
ジョリー・ロジャー社によると鮫島事件を既にDVDで作品化していて、レンタルでは非常に好評だったという。「劇場版はホラー好きの方はもちろん、2ちゃんねるを見る若い方、アイドリング!!!が好きな方も楽しめる作品です」と話している。
ネットでは早くも話題となっていて、2ちゃんねるやツイッターには「監督消されるぞ」「絶対撮影でなんか起こるだろ…」「おいやめろ」「せっかく忘れてたのに」といった反応が寄せられている。