「いいわけにしか聞こえない」と反論も
一方、手紙への反論も大人顔負けだ。
京都府の6年生は、手紙の内容について、「いいわけにしか聞こえない」としたうえで、「安全だといい、人々をだまし、古くなった原子炉をうごかしつづけてきたことにより、事故が起こってしまった」と東電の問題を指摘する。
「手紙には、原子力にみんながたよっていたから事故が起こってしまったという感じで書いてあったけれど、それは東電の人たちが、福島の人たちに、道路をよくしたり、補助金を出したりして、たよらせるようにしむけたのだと、ぼくは思います」
鎌倉市の5年生も、「原発事故は国全体の責任」という手紙への怒りをぶつける。
「学校の掲示板に、原発はクリーンなエネルギーで、安全で不可欠なものだというポスターがはってありました。(中略)それをしたのは、東京電力と国です。そんな教育をうけた私たちが、原発はあぶない!つくらないほうがいい!という意見をもつことができたでしょうか」
毎日新聞社によると、これまでに小学生から約80通、大人からも約20通の投書が寄せられている。概要は6月23日の毎日新聞でも紹介された。こうした小学生たちの論争に感心する読者も多いが、文章があまりに大人びていることから、ネットでは「中には親が子どもに書かせているのもあるのでは」「きっと親が家でこういうふうに愚痴ってるんだろう」とする声も上がっている。