花巻市の断水地域で一台が活躍
もちろんこの大量受注は同社一社では応じきれないため、南相馬市内だけで20社近く、市周辺の被災地にある会社を含めると数十社がからむ大仕事になり、被災地の経済復興にも一役買うことになるという。
ただ、工場は本格稼働していない。ポンプとフィルターといった部品を海外から輸入するのだが、それがまだ届いていないことが原因だ。
「海外の部品待ちで、私達としては早く製造に入りたいとうずうずしている状態です」
それでも2台の浄水器は完成、被災地に送られている。1台は岩手県花巻市。震災で陸の孤島になってしまい断水が続いている地域だ。住民は沢の水を使って生活しているが、飲料水としては使えなかった。この沢の水をオマーンから発注された浄水器で浄化、飲料水を住民に提供している。