「最悪、再臨界のおそれ」3号機プール 強アルカリ中和のためホウ酸注入

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循環注水冷却システムが稼働

   従来の見解では、2号機の核燃料は、1、3号機と同様、ほとんどが溶け落ち、その大半は原子炉圧力容器の底で水によって冷却されており、一部が穴などからさらに下(外側)の格納容器へ落下しているとみられていた。2号機格納容器付近の温度が高いのは、圧力容器底か格納容器底のどちらか、あるいは両方の溶け落ちた核燃料が冷やされていないためなのだろうか。

   東電は6月27日夕、高濃度汚染水を浄化して原子炉冷却に再利用する「循環注水冷却システム」の運転を始めた。システムの一部の浄化処理装置は、17日にいったん本格稼働が始まったが、トラブルでわずか5時間後に停止するなど作業が遅れていた。

   今後、循環注水が順調に進めば、原子炉の冷温停止へ向け大きく前進すると期待される。一方で、「溶け落ちた核燃料は本当に東電の想定する通りの場所にあるのか、今も地下へ進行中なのではないか」と循環注水の効果に疑問を投げかける専門家もいる。

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