「キッチンから節電を」 夏に向け注目の「調理時短」

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

   東日本大震災や東京電力福島第1原発事故の影響で、大規模な節電が避けられない2011年の夏、煮炊き時間をできるだけ抑え、短い時間で調理する「時短メニュー」が注目されている。

   食品メーカーや食品関連団体などは震災直後から、ホームページ上でさまざまな節電レシピを紹介、「キッチンから節電を」と呼びかけている。

電気もガスも使わない簡単レシピ

   味の素は「今みんなでできること! 節電応援レシピ」とうたい、11年4月からネット上で「電気もガスも使わない簡単レシピ」などを紹介している。特に話題になっているのが、有名料理家らが考案した「プロの節電レシピ」。京都の老舗料亭「菊乃井」の主人、村田吉弘さんや、日本料理「日本橋ゆかり」のオーナーシェフ、野永喜三夫さんらのレシピも並んでいる。

   電気やガスを一切使わず調理できると いう野永さんの「塩ツナ缶とレタスあえ」は、ツナ缶と手でちぎったレタスを使うもので、暑い夏には試してみたくなる逸品だ。

   火を通さず調理できる缶詰や乾物などは今夏、特に注目が集まる食材。「火を使わなくても調理可能なうえ、常温で保存できるので、保存するために冷蔵庫 に入れて大きな消費電力をくうこともない」(食品関係者)ためで、ネット上でも多彩なメニューが盛りだくさんだ。

   一方、料理教室を全国展開している「ベターホーム協会」はネット上の「省エネ調理の方法とレシピ」で「保温調理」や「余熱調理」などを紹介している。 保温調理とは、鍋を熱いうちに布などで包み、余熱を利用して加熱する調理方法で、電気やガスの消費を抑えられる。ネット上では、バスタオルやひざかけなどを活用して、うまく保温調理する方法などが、イラストで分かりやすく示されている。

姉妹サイト