コメ先物7月末に72年ぶり上場 消費者にも価格形成「わかりやすく」

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取引所の期待大きく

   東穀取と関西商取は2005年にもコメ先物の試験上場を申請していたが、このときは全国農業協同組合中央会(JA全中)が「投機の対象になる」など、コメ相場の乱高下を懸念して反対していた。

   もちろん、最近のトウモロコシやコーヒーの価格急騰を見れば、そういった懸念がないとはいえないが、東穀取と関西商取は建玉制限や値幅制限、サーキットブレーカー(取引量制限)といった異常な価格変動を防止する機能や市場への監視機能など、「公正で透明性の高い市場運営の機能を整えています」と口を揃える。

   そもそも、コメ先物は江戸時代の大阪・堂島で誕生し、戦後の経済統制が行われるまでの約200年続いた穀物・商品取引のルーツ。取引所の思い入れは強い。最近は海外の穀物市場の活況が連日のように伝えられるが、日本では取引が停滞ぎみ。「コメは日本人の主食。なじみがあるので、取引が全体の活性化につながれば」(東穀取)と、取引所も期待しているようだ。

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