菅首相「居座り」の精神分析 超鈍感なのか、小心者なのか

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   菅首相は周囲の反対を押し切り、国会延長幅を70日に伸ばして決着させた。民主党執行部内にすらある退陣論をものともせず、むしろ主導権を握っている観さえある。ほぼ孤立無援の中、ここまでの粘り腰発揮。いったいどんな性格の持ち主なのだろうか。

   「一度手にしたものは絶対、手放さない人です」。2011年6月5日付の産経新聞朝刊に載ったインタビューで、「かつての同志」で現在ホームレスとして暮らす田上等氏は、菅首相の性格についてこう分析した。

退陣決断できないのは、伸子夫人反対だから?

菅首相が「燃え尽きる」日とは
菅首相が「燃え尽きる」日とは

   田上氏は、故・市川房枝元参院議員の選挙にかかわり若き日の菅首相と知り合い、菅氏の選挙対策本部事務局長を務めたこともある人物だ。

   産経記事で田上氏は、初当選前に落選を続けた菅氏が「たとえ応援してくれる人がいなくなって、おれ独りになってもやる」と強気だったことを明かしている。「何を言われようと気にしない人」なのだそうだ。現在の孤軍奮闘ぶりに通じるエピソードだ。

   孤軍奮闘といえば、菅首相の現在の座右の銘は「なりゆきを決然と生きる」だ。首相夫人の伸子さんが毎日新聞の6月6日(掲載は9日)の取材にそう答えている。この言葉が菅首相の心を支えているのだろうか。

   「菅首相が退陣を決断できないのは、伸子夫人がOKしないからだ」と、まことしやかにささやかれるほど夫人は発言力がある。毎日記事で、「これまでの首相がいともあっさり、簡単に辞めちゃった方が不思議ですよ」と話している。「引き際の美学」「切腹」などの発想に対しては「よくない」と否定している。粘り腰を応援しているようにみえる。

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