もんじゅ、23日午後にも装置引き上げへ

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   機器落下事故の復旧作業が長期化している日本原子力開発機構(原子力機構)の高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)で2011年6月23日午後、ついに機器を引き上げる作業が始まる。22日には、引き上げた装置を外気から遮断して収納する容器の設置を終え、最終的な確認作業を進めている。

   もんじゅでは、10年8月26日、核燃料を交換する際に使用した「炉内中継装置」(ステンレス製、長さ12メートル、直径55センチ、重さ3.3トン)を原子炉内で引き上げる作業を進めていたが、2メートル引き上げた時点で原子炉容器内に落下。装置が内部で「引っかかった」状態で、何度も引き上げ作業に失敗してきた。このため、中継装置だけを引き上げることは断念し、周りの部品ごと引き上げるという方針に転換していた。

   原子炉容器内には、水分と反応すると爆発する性質を持つ液体ナトリウムが使用されていることから、今回の作業で爆発事故が起こる可能性を懸念する声も多い。

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