ふたたび南三陸町へ
機会に恵まれて6月3日から1週間、もう一度同じ場所に行くことができたのだが、震災から3か月経っても状況には大きな変化がなかった。復興は思うように進んでおらず、私たちもまだまだ先の長い関わりを、これからも続けていかなければならない。 現地入りに関しては安全面などの問題で、誰でも自由に行けるものではないかもしれないし、賛否両論の声も聞く。私も親に「ボランティアとはいえ身の安全が確保されているわけではない」と言われ、少しひるんだが覚悟を決めた。自分自身が現場に行きたかったし、被災した街の人々と直接話をして、人々の心の現状を知りたかった。いま行かないと一生後悔すると思ったので思い切って行ってみた。
最後に申し上げたい。もし現地に行くか迷っているなら、行ける環境があるなら、ぜひ東北の素敵な方々に会いに行ってほしい。ボランティアの貢献度は数値では表せない。どれだけ役に立つかなんてこちらには分からない。でも被災された方々とお話をしてお互いに気持ちを分かち合えば、それも立派なボランティアだと思う。むしろボランティアという言葉に囚われないほうがよい。1日1回被災地のことを思うだけでもいい。自分が動けなければ動いている人に協力するのも本当に大切なこと。Heart on Coin "絆"プロジェクトには海外からも予想を超えてたくさんのメッセージと義援金が寄せられている。みんなが日本の味方なのだと思うと心が熱くなる。絆が悲しみを超える日を目指して、これからも自分にできることを探したい。
大きな戦いと終わりのない復興を、できるだけ多くの人でやり遂げましょう。
(川原あずさ)
■Heart on Coin "絆"プロジェクトホームページ
(実際にプロジェクトで支援した学校、支援してくださった方々・学校・団体、募金方法の詳細もこちらからご覧いただけます。)
川原あずさ(かわはら あずさ)
1989年11月7日生まれ。関西学院総合政策学部 総合政策学科4回生 小池洋次ゼミ所属。
2011年4月より同大学の学生を主体としたメンバーのプロジェクト団体「Heart on coin "絆"プロジェクト」に加入。