仙台空港ではグランドスタッフが活躍した
成田国際空港に話を聞いてみると、地震速報があると自動的に館内に警備放送が流れるシステムになっていて、この日も放送が行われた。空港としては、搭乗客はもちろん、従業員の生命を守るのは最優先であり、警備員が必死で安全な場所への避難誘導を行った、と説明する。ただし航空会社の従業員が、大地震などの際に会社からどのような対応を命じられているかはわからない、という。
航空会社の関係者に話を聞いてみると、大地震の際にどのような行動を取るかについてマニュアルはないが、どんな時にもお客の安全が最優先であり、お客を放って逃げ出すことは信じられない、と打ち明ける。今回の大地震では、仙台空港や羽田空港では従業員がからだを張ってお客を守った、という。仙台空港では避難誘導のほか、津波の影響で空港が孤立し外に出ることができない状況の中、VIPルームの開放や、機内食の配給、毛布を配るなどお客を励まし続けた。成田とは大違いだ。