原発水素爆発防止は「ドリルで穴」 ジョークでなかった国の安全対策

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ツイッター上で爆発誘発の不安の声が多数上がる

   保安院は、津波などで原発が電源を失い注水できなくなり、すぐには復旧できないことが判明した段階でドリル作業に着手するので、実際に水素が発生し建屋にもれ出し、たまるまでには作業を終えることができると説明する。ある実験では、事務所出発から80分以内に作業が終わっている。

   福島第1原発事故の例をみると、1~3号機の原子炉が緊急停止したのは大震災直後の3月11日14時40分台、水素爆発が1番早かった1号機の爆発は翌12日15時40分前、3号機爆発は14日11時だった。24時間以上の「猶予」がある計算にはなる。

   小池政策委員長にもきいてみた。小池氏も「はじめは冗談かと思った」そうだ。保安院発表の写真付きドリル作業の資料を見た際は、「竹やりで『鬼畜米英』に立ち向かう旧日本軍を連想して、思わず目まいがしました」。

   保安院は大丈夫だと説明しているが、ツイッター上では爆発誘発の不安の声が多数上がっている。小池氏は「そういう心配は当然です」とし、保安院がいう「水素滞留前の作業完了」について、「そんなことが可能なんでしょうか?」と疑問を投げかけている。

   また、「原発再稼働に安全上問題なし」とした国の判断・決定について、小池氏は「撤回させるしかありません」と批判した。

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