米格付け会社のムーディーズ・ジャパンは、東京電力の長期格付けを「投機的」水準に引き下げたと、2011年6月20日に発表した。東電債(担保付債券)は3段階下げて「Ba2」に、銀行融資など無担保債権の長期発行体格付けは「B1」に4段階引き下げた。
ムーディーズは、政府が国会に提出した原発賠償支援法案の成立に「迅速な決定ができない可能性があり、私的整理や法的手続きに移る可能性がある」と指摘した。
東電の長期格付けをめぐっては、5月30日にスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も、投機的水準に引き下げている。