大洪水で孤立寸前の米原発 「メルトダウンの恐れ」とデマ飛ぶ

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「誤った情報が流れている」と不快感

   一方で、洪水で水かさが増したとしても、津波のように強大な衝撃を与えるわけではないので、「非常用のディーゼル発電機を壊すような事態にはならないだろう」とグンダーセン氏は話す。実際にOPPDや米原子力委員会でも「外部電源は6系統を確保している」と説明している。だが、フォート・カルフーン原発が採用している「加圧水型原子炉」は、配管や配電が複雑に入り組んでいる仕組みだ。配管が汚れた水に長時間浸かるとなれば、好ましい状況とはいえない。

   福島の一件があるだけに、ネット上では過敏な反応が見られる。放射性物質の飛散を心配する声だけでなく、「メルトダウンの可能性もあるのではないか」とのうわさまで出ている模様だ。OPPDでは「誤った情報が流れている」と不快感を隠さない。関係者が神経質になっているのは確かなようで、ネブラスカ州の地元テレビ局が、原発周辺の洪水の状況を放映した際に、「OPPDは撮影を望んでいなかった」とわざわざナレーションを入れたほどだ。原発周辺の週前半の天気は雨模様で、特に6月20日(現地時間)は「雷を伴う強い雨」となっている。

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