菅首相の最終兵器は「脱原発解散」 「小泉郵政選挙」再来目指す?

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第3次補正予算案編成にも意欲

   この会合より前の6月12日、元外務官僚で駐レバノン特命全権大使も務めた天木直人氏は、ブログで菅首相の脱原発解散について触れていた。菅首相の心境を「その引き際が惨めになることだけは避けたいという思いのほうが強いのでは」と推測。菅首相は解散カードを切る際には、「脱原発」を掲げ、民主党リベラル派や社民党を吸収して新党を立ち上げ、「保守連立に対抗するのでは」との見方を披露した。

   もっとも、天木氏は6月19日のブログでは「菅首相は脱原発解散をしない、してもうまくいかない」と書いている。脱原発解散の可能性を報じるメディアについて、「菅側近に荷担する情報操作だ」と指摘、「解散風を吹かせて反菅包囲網を脅かしている」と分析している。

   「脱原発解散」説がブラフ(はったり)か本気かはともかく、菅首相が政権維持に粘り腰を見せているのは間違いない。菅首相は、今度は第3次補正予算案編成にも意欲を見せ始めた。どんどんと手を広げ、退陣時期を先に延ばしつつあるようにも見える。

   菅首相が、明確に「反原発」の旗を掲げ解散に打って出る日は来るのだろうか。

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