甘い中にもそう快感のある酒が支持される
ネット上で、こうしたリキュールやスピリッツのソーダ割りの評判はどうだろうか。
「いろんなものを飲みたいんだけど、甘いカクテルはお腹にたまるのよね(中略)そんな人にぜひ」「ハイボールが好きな方は絶対お好みかと」「甘くなくてスッキリしているので、夏の一杯目のカクテルとしていい」などが代表的なものだ。
サントリーは、「若い女性はビールが苦手で、カクテルをはじめとした甘い酒を好む傾向がある」と指摘。そのうえで、ハイボールのヒットから、ただ甘いだけでなく、甘い中にもそう快感のある酒が支持されてきたという。すっきり飲めて、食事にも合わせやすいリッキーに、目新しさを感じているようだ。
なお、リキュールやスピリッツについて、国税局の発表している酒類課税数量の推移(国税局分)を見ると、右肩あがりに伸びている。「リキュール」は04年に71万1000キロリットルだったのが、09年に157万5000キロリットル。「スピリッツ」は7万3000キロリットル(04年)だったのが、25万6000キロリットル(09年)だ。サントリーの場合も、2011年4月から6月の輸入リキュールの家庭用(スーパー・酒量販店)の販売見込が前年比107%、2011年の6月までで飲食店でのリッキーの取り扱い店舗が6000店を越えるなど好調で、担当者は「消費者のアルコール嗜好性が多様化しており、ビール以外のアルコールへの関心が高まっている表れではないか」と話す。