松坂大輔右ひじ手術の衝撃 日本人の大リーグ移籍に逆風

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   「野球人生で最大の危機…」―。レッドソックスの松坂大輔が悲痛な叫びを上げながら、ロサンゼルスで2011年6月10日(現地)右ひじの手術をし、長いリハビリ生活に入った。カムバックは早くて1年後という。再び大リーグのマウンドに立てるのか。

「完治には手術しかない」 ショックのなか踏み切る

   靭帯の腱移植手術はルイス・ヨーカム医師の執刀で行われ、2時間ほどで終えた。30歳の若さでの手術にさすがの松坂も不安そうに話した。

「きょうからリハビリを行うが、1日も無駄にすることなくリハビリに取り組んでいきたい」

   松坂は手術まで相当悩んだ。元日本人大リーガーに電話で相談したこともあった。怖かったのだろう。検査で医師から「完全に治すには手術しかない」と通告され、ショックを受けたそうである。

   松坂が最後のキャッチボールをしたのは3日の試合前。翌日、観念したように「キャッチボール程度で次の日に状態が悪くなっているのが分かるほどだった。『もう、だめだ』と思った」と言った。高校時代から全力投球してきたのが原因だろう。

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