ラジオ番組でAKB48を揶揄したお笑いタレントの岡村隆史さん(40)が、発言を止められたと告白して波紋を呼んでいる。AKBファンらとトラブルになったことがきっかけだったというのだ。
「何かあんまり言わん方がいいっていう話やったんで」
「秋元康さんが『間に入りましょうか』」
岡村隆史さんは、2011年6月17日未明放送の「ナインティナインのオールナイトニッポン」でこう切り出した。前回10日の放送で、AKB48を「逆ホストクラブ」などと斬ったことを指しているわけだ。
前回は、握手会をお触りだと指摘し、中国・マカオの「ものすごいエッチ」な店を連想させるとまで言った。また、総合プロデューサーの秋元康さん(55)らが、好みのメンバーを優遇しているのではないかという疑問も示していた。
つまり、岡村さんのは、こうした発言をするなと一種の「圧力」がかかったとも受け取れる発言だ。
そして、番組で岡村さんは、AKBファンやラジオリスナーとトラブルになっているとし、この件で所属する吉本興業に秋元さんから「なんなら、間に入りましょうか」と連絡があったというのだ。これに対し、岡村さんは、「それはもうええやろ」と丁重に断ったことを明らかにした。
岡村さんは、不満があるのか、番組では、反町隆史さん(37)のヒット曲「POISON」の歌詞を引いて、「言いたいことも言えない、こんな世の中じゃ、ポイズン(毒)ですよ」と漏らした。そして、「言いたいこと言わせてもらいますよ」と断言した。
そんな思いもあったのだろうか。番組では、AKB48について、さらに発言を続けた。
ニッポン放送「発言は岡村さんの遊びというかシャレ」
岡村隆史さんは、AKBファンが、総選挙でひいきのメンバーを1位にさせるために、CDに200万円とか500万円とかを注ぎ込んでいると指摘。そして、それなのに握手だけで収まるのは不思議だとして、こう言ったのだ。
「そんなら、(メンバー)本人に渡して、Bでもさしてもろうたらええのにね」
さらに、多額を注ぎ込んだファンについて、「5回ぐらいは、(メンバーが)揉ましてくれるんとちゃうかな」とまでフォローした。
番組では、CG合成ではと話題になっている新メンバーの江口愛実さんについても、皮肉を言った。ファンらが混乱していることについて、「遊ばれとんねん。大人に遊ばれ」と指摘したのだ。
こうした岡村さんの発言について、ニッポン放送の広報室では、こう説明する。
「本人が番組で言われていたように、秋元さんからの電話はあったらしいです。しかし、電話の真意は分かりませんし、番組には、ファンから苦情が来るなどのトラブルはまったくありません。岡村さんは、ネット上でいろいろ書き込まれていたことを指して、トラブルと言っていたのではないですか。こちらから圧力をかけることは何もしていませんし、ほかからの圧力も聞いていません。発言は、岡村さんの遊びというかシャレだと思います。ナイナイとAKBの対決というのはないと思いますし、うちも考えていませんよ」
秋元康事務所のスタッフやAKB48の広報担当者にも取材したが、いずれも岡村さんの発言内容はまだ確かめられておらず、分からないという。吉本興業の広報担当者は、外出中とのことだった。