ニューヨーク商品取引所(COMEX)で金価格が再び上昇している。2011年6月16日の金先物相場は、小幅ながら3日続伸した。取引の中心である8月物は前日比3.7ドル高の1オンスあたり1529.9ドルで取引を終えた。
ギリシャの債務問題が深刻化するなか、EUなどによる金融支援策をめぐる動向が不透明なため、投資家が現物資産である金を買う動きを強めたことが背景にある。
一方、国内の金相場は6月17日、東京工業品取引所の2012年4月物で前日比9円安の1グラム3962円。金現物の小売価格も10円安の4191円と、前日までの上昇気配から、やや下げている。