「笑うっていいですね」の言葉が忘れられません
6月2日、岩手県釜石市の自宅で避難する山崎さん宅に食料や調味料、炊飯器などの家電をお届けに伺いました。山崎さんのご主人は人工透析が必要なのですが、震災のため一時的に治療を受けられなかったために仕事を継続することができないほど体調が悪化してしまいました。自宅に目立った被害がないために、自治体から物資などの支援を受けられず、義援金の対象からも外されてしまったそうです。自立の道を模索しながら、蓄えも底を尽きそうになっていました。
新聞で難民を助ける会の活動を知り、連絡をいただいて以来、本日で3度目の訪問でしたが、お届けした物資を非常に喜んでくださいました。看病や避難生活、将来への不安などさまざまなストレスを抱える日常に、短いながらも私たちとのたわいもない談笑が安らぎを与えられたらと思います。帰り際、玄関先で「笑うっていいですね」と涙ながらにおっしゃっていたのが、忘れられません。
(難民を助ける会 盛岡事務所 宮川照代・馬場路子)
認定NPO法人 難民を助ける会
1979年、インドシナ難民を支援するために、政治・思想・宗教に偏らない市民団
体として日本で設立された国際NGOです。
2011年3月11日に発生した東日本大震災を受けて、地震発生当日より活動を開始。宮城県仙台市と岩手県盛岡市に事務所を構え、緊急・復興支援を行っています。
活動にあたっては、特に支援から取り残されがちな障害者や高齢者、在宅避難者、離島の住民などを重点的に支援しています。食料や家電などの物資の配布、炊き出し、医師と看護師による巡回診療など、多面的な活動を続けています。
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