「会いにきてくれる、それが一番うれしい」【仙台、釜石発】

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   震災からもうすぐ3ヵ月。物資支援、炊き出し、仮設住居にかわるコンテナハウスの設置など、難民を助ける会ではさまざまな支援活動を行っています。そんな中、厳しい避難生活を送る被災者の方々にとっての「人とのふれあい」の大切さも日々感じています。宮城県、岩手県で活動を続ける各職員からの報告です。

アメリカの支援団体との交流に喜ぶ施設の方々

別れを惜しむように、肩を抱き合う施設の皆さまとアメリカ支援団体の方々。言葉は通じなくとも、気持ちは通じ合っていました(宮城県仙台市:6月3日)
別れを惜しむように、肩を抱き合う施設の皆さまとアメリカ支援団体の方々。言葉は通じなくとも、気持ちは通じ合っていました(宮城県仙台市:6月3日)

   6月3日、宮城県仙台市にある障害者の就労支援施設、社会福祉法人 円(まどか)に、衣類などを届けました。私たちの到着を楽しみにしてくださっていたようで、駐車場で物資の準備をしていると、昼食を終えた施設の方々が次々に集まってきてくれました。今日はアメリカから来てくださった支援団体の方々も配付に同行。施設の方々は、「オレゴンから愛を」や「Hug from America」といったメッセージがプリントされたTシャツや手ぬぐいなどを受け取り、外国からの訪問者と楽しく談笑するなど交流を深めていました。

   別れのときを迎えると、どこからともなく「ハグ(抱擁)」が行われ、いつの間にか施設の方々に伝播し、最後には全員で肩を寄せ合い「グループ・ハグ」に発展! 別れを惜しみながらも、再会を誓いあっていました。施設の方々は震災から3ヵ月近く経った今でも、一日も早く日常をとり戻そうと努力されています。そんな中、「こうして実際に会いにきてくれることが一番うれしい」とおっしゃってくださったのがとても印象的でした。

(難民を助ける会 仙台事務所 小幡玲子)

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