「静岡茶全く安全」「規制値根拠なし」 県知事「激怒会見」の一部始終

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飲用としては6~7ベクレルにとどまる

   川勝知事が一貫して「静岡茶は安全」と言い続けるのは、実際に茶を飲む際の安全性が重要であり、飲用茶として調べれば放射性物質の量がぐっと減るとの主張からだ。例えば、自主検査で暫定規制値を上回った工場のうち、1キロあたり600ベクレルを超えた2か所でも、飲用茶として県が検査した結果、いずれも同6~7ベクレル程度とわずかな量にとどまった。飲料の場合の暫定規制値は同200ベクレルだが、この数値に対しても大きく下回る。「全く安全なんです」と知事は語気を強める。

   国との間でもめた荒茶の検査については、今も厚労省に対して怒り心頭だ。静岡県は6月3日、政府に対して荒茶を検査対象にしたことに関する公開質問状を提出、その回答が届いたとして知事は会見で内容を公表した。それによると、「荒茶の一部が食用として供される場合がある」ことが、検査が必要な理由だという。だが実際に食用となるのは、抹茶の原料となる「てん茶」が多く、荒茶はごく一部のようなのだ。

   川勝知事は厚労省の担当者に「荒茶はどのような場合に食用となるのか」「荒茶とてん茶の違いは何か」と尋ねたところ「知らない」と言われたと話す。「その程度のレベル、何が危ないかを説明できない人たちが、安全のために早く(検査結果を)公表しろと命じるんです」と、その対応ぶりを繰り返し批判した。矛先はマスコミの報道にも向けられ、「風評を煽っている」と厳しい口調で応じた。

   約1時間30分の会見の大半を、この問題に割いた川勝知事。「(検査で)600ベクレル超えたとしても、飲用茶にすれば1ケタ。これを危険と言えますか」と、安全性を何度も強調した。

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