総選挙で話題を集めたAKB48について、お笑いタレントの岡村隆史さん(40)が、出演するラジオ番組で「逆ホストクラブ」と揶揄した。ほかにも、「AKBの舞台はエッチな店の様子連想させる」といった内容の発言もあり、言いたい放題だった。
ナインティナインのオールナイトニッポンでは2011年6月10日、女性アイドルユニット「AKB48」の総選挙が話題になった。
「僕だけでしょうか、ゾッとしているのは」
そこで、岡村隆史さんが、総選挙について最初から毒づいた。前回は大島優子さん(22)が1位だったのに、CMなどでは結局、前田敦子さん(19)がセンターだったと皮肉ったのだ。そして、返す刀で人気絶頂のAKB48をこう斬ってみせた。
「(CDの)パッケージが総選挙やからいいんですけど、これ逆ホストです。逆ホストクラブ! あなたをナンバー1にしてあげるわ…」
すかさず、相方の矢部浩之さん(39)が「それが国民的な行事になっているのがすごいですよね」とフォローしたが、さらに岡村さんの毒舌は続く。
「ちょっとだから僕だけでしょうか、ゾッとしているのは。これが普通になってきて、CD仰山買うてね。選挙でこの人を、だからこの人が1位になってセンターになって…。しかも、お触りったら握手ぐらいなもんでしょ」
矢部さんは、慌てて「まあ、お触りと呼ぶかどうかでしょうけど」と返すのが精一杯だった。
さらに、岡村さんは、中国のマカオに行ったときに入った「ものすごいエッチ」な店の様子がAKBの舞台を連想させたとまで言った。
「なんかワーっていう音楽鳴って、パーとこう番号つけて出てきよった。お風呂屋なのに上があるんで、2階が。2階で踊ってるのが、あれやね、選抜メンバー。4人ぐらいにして、メディア選抜かな、あれ。なかなか降りてきやへんで、でも、ブラ、ぴゃーんと投げたりして…」
好みのメンバーを優遇しているのでは
扉から出てきたマカオの店の「選抜メンバー」は、ブラジャーを取ったその胸に番号が書かれていたという。
ただ、岡村隆史さんは、AKB48については「社会現象」と評し、総合プロデューサー秋元康さん(55)についてもその手腕を認めた。女性アイドルグループ「おニャン子クラブ」をプロデュースしながらも、AKBでさらに時代の中心に立ったことを、「一番すごい」と感心したのだ。
しかし、岡村さんは、秋元さんら運営側が、自らの好みのメンバーを優遇しているのではないかという疑問点も指摘した。おニャン子クラブでは、一番人気ではないメンバーを最初にソロデビューさせたこともあったというのだ。その理由について、岡村さんは、秋元さんらがメンバーと結婚したことを挙げ、女を意味する業界用語とされる「タレ」を使って説明した。
こうした岡村さんの発言については、ネット上で波紋が広がっている。2ちゃんねるでは、「それは言ったらあかんでー」などと心配する声や「正論すぎる」「テレビで言ってくれ」といった支持の声も出ている。ユーチューブに投稿された番組音声は、20万回以上も再生されるほど関心を呼んでいる。
とはいえ、AKBの運営会社や秋元康事務所では、発言についてコメントを出す動きは見られなかった。岡村さんの所属事務所よしもとクリエイティブ・エージェンシーに取材すると、担当者は出張中とのことだった。