放射線測定器5万―30万円 「精度に不安」どれ選べばいいのか

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低線量なら高精度な測定器もある

   ただ、安価な測定器では、食品や水などは測れず、大気中や物の表面近くの測定になる。田辺さんは、「その場合は、専門機関に依頼してお願いするしかないでしょう」としている。

   測定器は、何を主に知りたいのかによって、使い分ける必要もあるようだ。

   堀場製作所では、大気中の線量測定用に、低濃度の放射線なら精度が高い「ラディ」を販売している。シンチレーション式と呼ばれるもので、低線量を測れるため、13万円ほどとやや高くなっている。

「ガイガー・カウンターとは違って、高濃度なら針が振り切れてしまいます。しかし、それに比べて、精度は高く、長持ちするので補正もいりません」(広報担当者)

   一方、日立アロカメディカルによると、ガイガー・カウンターは、表面汚染の測定に向いており、大気中の線量については、高濃度の放射線なら、電離箱式の測定器が使われている。

   また、携帯してその期間の積算放射線量を測るコンパクトな線量計もある。他社製では、カード型、腕時計型も出ているようだ。

    測定器によって価格は変わり、一般的に、ガイガー・カウンターは、5~20万円で販売されている。これに対し、電離箱式は、日立アロカメディカル社製なら30万円前後もする。シンチレーション式は、サイズや検出器の性能などから50万円前後するものもある。線量計は、一般的に、4000円のカード型から4、5万円前後のアラーム付きまであるようだ。

   精度については、価格の違いだけで決まるわけではなく、「使用目的に適した測定器であるか、適正な校正を受けた測定器であるかが重要」(日立アロカメディカル企画室)と話している。

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