飲食店の生肉ほとんど「不適合」 ユッケ事件があぶり出した「不衛生」

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「自己責任でいいから食べさせろ」

   調査を実施した自治体は、不適合の施設に対して生肉の提供中止を呼びかけている。多くの飲食店が事件を機にユッケなどの生肉料理をメニューから外しているが、厚生労働省が98年に通知した「生食用肉の衛生基準」は、あくまで努力目標に過ぎず、違反しても罰則はない。

   事件が起こっても「生肉を食べたい」という声は絶えない。ツイッターでも、「ユッケ食べたい」「自己責任でいいから食べさせろ」といった発言が目立っており、衛生基準の強化が求められている。

   厚生労働省は、今回の事件を受けて衛生基準を見直し、違反すれば食品衛生法に基づいて罰則を科す強制力のある基準を、10月から施行する方針だ。

   これに先駆け、埼玉県のように、生肉を提供する店舗・施設に届け出を義務づける制度導入することで、取り扱い店舗を把握して衛生基準を徹底する自治体もある。

   また、NHKの報道によると、再発を防ぐため、取り扱い事業者へ生肉に関する知識を広げる対策についても、6月9日に開かれた民主党議員連盟の会合で、政府に衛生基準の周知の徹底を求めるべきという意見が相次いだ。

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