「行政の委託で放射線検査をしている」とかたって料金を要求する訪問勧誘が福島市などで起きている、と地元メディアが報じた。市や福島県消費生活センターは、広がる放射線への不安に便乗した悪質な商法だとして、注意を呼びかけている。
福島市によると、6月7日、同市丸子の男性の家にスーツ姿の男が訪ねてきて「コラッセ(ふくしま)から来た。家のまわりの放射能を測定する。3000円かかる」と持ちかけた。不審に思った男性が断ったため、被害はなかった。
県消費生活センターによると、福島市でもう1件、隣の伊達市でも同様の事例があり、計4件の相談が行政に寄せられているという。福島市は「公的機関で有料での放射線量の測定はしていない。不要な契約を結ばされる可能性もあるので注意してほしい」と話している。