タレント山口もえさん(33)の夫が、キャバクラ無許可営業で逮捕され、驚きの声が出ている。ITバブルで脚光を浴びたヒルズ族社長だったからだ。しかも、最近は、お金に窮していたともいうのだ。
口ひげを生やした精悍な顔で、何かを考えたように、前をじっと見つめる。
ECナビ前身会社の創業者だった
警視庁に逮捕され、護送車に乗る山口もえさん夫の尾関茂雄容疑者(36)の姿だ。IT企業「ECナビ」の創業者で、「ヒルズ族」ともてはやされただけに、思うところがあったのだろうか。
報道などによると、東京・西麻布の飲食店「Birth NISHIAZABU」で2011年5月26日に、無許可で高級キャバクラを営業していた風営法違反の疑い。店は04年6月にオープン、摘発時は、モデルや有名女子大生らを客に同席させて違法な接待をさせていた。
店の経営者も逮捕されているが、尾関容疑者は毎月、売り上げの半分ほどに当たる300~400万円を家賃名目で振り込ませていた。実質的な経営者とみなされたわけだ。ただ、本人は、「お金はもらったが、経営はしていない」と否認している。
キャバクラは会員制で、芸能人やスポーツ選手、政治家も客として来ていたという。
華麗な経歴を誇るヒルズ族社長が、違法営業をしていたとすれば、それはなぜなのだろうか。
尾関容疑者は、IT企業「サイバーエージェント」出身で、1999年10月にECナビの前身に当たるアクシブドットコムを立ち上げた。青年実業家として会社を急成長させ、03年9月には、株を売却して自ら会社を辞める。そして、わずか28歳にして3億円もの大金を手にした。