ニューヨーク市長候補が大スキャンダル 「局部」写真ツイッターで女性に送る

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   米下院議員が、自分の股間を撮影し、ツイッター上で交流のある女性に送信していたことが明るみにでた。ほかの女性にも、自身の上半身裸の写真を送るなど「不適切な関係」が問題となっている。

   一度は事実関係を否定したこの議員も、結局謝罪会見を開いて全面的に認めた。次期ニューヨーク市長と期待された人物のお粗末な成り行きに、あきれた声も多い。

誤って写真投稿サイトにアップ

公式サイトでは「ニューヨークのために奮闘する男」とあるが
公式サイトでは「ニューヨークのために奮闘する男」とあるが
「ほんの冗談のつもりで、自分の写真をツイッターのメール機能を使って、シアトル在住の女性に送ろうとしたのです」

   報道陣を前にこう告白したのは、米ニューヨーク州選出で民主党に所属するアンソニー・ウェイナー下院議員。現地時間2011年5月27日の夜、同議員のツイッターアカウントから、1枚の画像が写真投稿サイトにアップされた。男性の「局部」を下着越しに写したと見られるものだ。そこには特定の女性あてのメッセージが添えられていた。画像はすぐに削除されたが、その前に発見したユーザーが保存して有名ブロガーに「通報」。このブロガーが暴露したため、スキャンダルに発展したのだ。

   当初ウェイナー議員は、「私になりすましてツイッターのアカウントをのっとったハッカーのしわざ。私も女性も犠牲者だ」と苦し紛れの弁解をしていた。だが言い逃れできないと観念したのか、6月6日に突然の「謝罪会見」を開き、「すべて自分に責任がある」と行為を認めた。同議員のツイッターの「フォロワー」である女性に、本人にしか届かないダイレクトメッセージ機能で「局部写真」を送付しようとしたが、操作を誤って写真投稿サイトに送ってしまったというのが真相のようだ。会見中は時折涙で声を詰まらせて、「妻や家族、支持者の皆さまに申し訳ない」と何度も繰り返した。

   だが「冗談のつもり」というのは少々苦しい。この会見では、「過去3年間で6人の女性に、メールやフェイスブック、ときには電話で『不適切なやり取り』をしていた」とも話している。そのうちの1人の女性は米ABCニュースのインタビューで、フェイスブック上でのウェイナー議員との「交際ぶり」を赤裸々に明かした。この女性が、同議員のフェイスブックのページにコメントを寄せたことがきっかけとなり、フェイスブック上での「友だち」となった。親密さが増すと、女性は自身のセクシーな写真を送った。すると同議員は上半身裸の写真を送り返していた。

   さらにこの女性は、「彼はいつも性的な話題を持ち出そうとしたわ」と暴露。2人のやり取りは、局部写真騒動が持ち上がる直前まで続いていた。

「ウインナー」議員は辞職せよ??

   ウェイナー議員は、ビル・クリントン元大統領やヒラリー・クリントン国務長官とも親しく、2013年に行われるニューヨーク市長選での有力候補と目されていた。皮肉にも、同議員が女性に送った上半身裸の写真の背景には、自身の夫人とクリントン夫妻の記念写真が写り込んでいた。

   会見でウェイナー議員は、ネット上で「不適切な関係」にあった女性たちとは実際に会ったことはなく、したがって性的な関係もあるはずがないと否定。そのうえで「議員辞職はしません」と明言した。

   米国では、今回の騒動にあきれている人が多い。フェイスブックでは「ウェイナー議員は辞職せよ」というページが開設され、以前不倫騒動を巻き起こしたプロゴルファーのタイガー・ウッズになぞらえたように「ウェイナーはネット界のタイガーだ」などと散々な書かれようだ。奇妙な偶然か、名字の「ウェイナー(Weiner)」のつづりがウインナーや、俗語として男性の陰部を意味する「wiener」とそっくりなことから、「アンソニー・ウェイナーの『ウインナー』」なるページまでつくられ、同議員をやゆするコメントが並んでいる。

   米国では過去にも、議員がセックススキャンダルを起こした例が少なくない。2011年2月、共和党所属のクリス・リー下院議員は、コミュニティーサイト「クレイグリスト」で恋人募集をしていた女性に応じる形で、携帯電話で撮影した上半身裸の写真を投稿した。これを米ブログメディアが暴露し、リー議員は辞職に追い込まれた。08年には、当時ニューヨーク州知事だったエリオット・スピッツアー氏が高級売春クラブを利用していた疑惑が噴出し、任期途中で知事の職を辞している。

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