6月20日から高速新料金 土日祝日は「終日5割引」決定

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「罹災証明書」を高速料金所で提示

   2つの制度が終了するのと入れ替わって6月20日から新たに始まるのが、中型車以上の車と震災の被災者を対象にした、高速道路の無料化だ。茨城県の水戸インター以北の常磐道、福島県の白河インター以北の東北道、福島県と新潟県を結ぶ磐越道が対象となる。東北地方には「無料化社会実験」に含まれていた道路があるが、実験が終了しても今回の措置に該当する区間は無料が継続される。

   高速道路の入り口、出口のいずれかを使えばよく、被災者の場合、料金所で「罹災証明書」を提示する。トラックやバスなどの中型車は被災者以外でも無料となり、入り口で発行される通行券を出口で渡す。

   被災地では鉄道が寸断された地域もあり、移動手段が車だけというケースも多いため、この措置には歓迎の声が上がっている。今夏には一般車も無料化するとも伝えられており、被災者支援に加えて、東北地方へのヒトやモノの流れを活性化させるねらいがあるようだ。

   実は、「休日上限1000円廃止」も「被災者無料」も、6月7日時点で国交省や高速道路会社のウェブサイトには詳細が掲載されていない。国交省高速道路課は、被災者無料化について「もともと今夏に、全車を対象にした無料化の要望が出されていたが、財源や(料金徴収の)システム対応に時間がかかるため、今すぐできる『暫定措置』として行う」とし、「各高速道路会社を通じて情報を提供していく」と話すが、「新制度」の開始まで2週間を切っており、利用者にどこまで周知できるか疑問が残る。

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