出来高は2億株の超大商い
東電株のストップ安を受けて、東京証券取引所は「東電株をめぐる上場廃止などの一部報道に対して、当取引所として、現時点で、東京電力が上場廃止基準に抵触すべき事実はないと認識している」とのコメントを発表した。
政府関係者や、こうした市場関係者らの発言で株価が大きく乱高下する東電株は、連日のように1億株を超す大商いが続いていて、いまや短期売買で利ザヤを稼ぐ、投機筋の格好の食いものになっている。
6月6日の出来高も、2億株の「超」大商いだった。
前出の証券アナリストは、「(東電株の)マネーゲームが過熱すると、一般の個人投資家は逆に冷めてきて、市場全体としては商いが低調になる。そのほうが心配だ」と話す。