ひまわりには放射能で汚染された土壌を浄化する働きがあるといわれている。電子出版などを手がけるeブックランドが立ち上げた「ひまわり畑プロジェクト」は、土壌の浄化作用を調べるため、2011年6月11日と12日、福島県南相馬市の農家でひまわりの種をまく予定で、現在、「ひまわりの種まき隊」ボランティアを募集している。
両日とも9時半に南相馬市の馬場公会堂に集合。JR福島駅へピックアップのためのバスも出す。問い合わせ先は「ひまわりの種まき隊」事務局(FAX:03-3333-1384 E-mail:info@e-bookland.net)。プロジェクトの詳細および参加申し込みは、eブックランドのホームページから。
作業場所は南相馬市原町馬場地区などの5軒の農家の畑で、福島第一原発から30キロ圏内の緊急時避難準備区域内だが、畑は耕作が認められており、屋内退避も解除されている。地元の住民がこれまで通り生活している地域で、放射線量は数日程度の滞在では健康への影響は考えられないレベルだという。
「ひまわりの種まき隊」には原子力防災の専門家が同行して放射線量の測定の指導にあたることになっていて、すでに農家が作付け予定の畑の放射線量を測定するなどして事前の準備を進めている。収穫した後の畑の放射線量と土壌に残る放射性物質を計測し比較することによって、ひまわりの浄化能力を調査し、今後に役立てる。